キミの心に届くまで


はぁ。


心の中でため息を吐く。


こういう時、改めてクラスのまとまりのなさを実感する。


まだ、1年の時のクラスの方がまとまってたような気がするな。



「今から委員会決めるんで、静かにして下さい」



今度は強めの口調で大きめに言ってみた。


面倒くさいけど、先生に言われた通りのことをしてしまうのはあたしの性分。


この時間中に決めなきゃHRの時間もムダになっちゃうし、先生にどう言い訳すればいいのかもわからない。



「ギャハハハハ」



「それ、超ウケるんだけどっ!」



またもや、あたしの声はアリスさんによって掻き消された。


< 236 / 374 >

この作品をシェア

pagetop