キミの心に届くまで
「ギャハハハハハハ!それでそれで?」
「んーとねぇ」
わざとなのか嫌がらせなのか、アリスさん率いるギャル軍団の悲鳴にも似た笑い声が教室中に響く。
迷惑なほどの大声で、マジメにやってるこっちとしてはイライラする。
「では次に、風紀委員をやりたい人はいますか?」
彼女達の会話の合間を縫って、出来るだけあたしも大きな声を出す。
面倒な委員ほどやりたがる人は少なくて、ましてや派手な人が多い中で風紀委員をやりたい人なんているんだろうかと不安になった。
校則が緩いのに風紀委員があることにも疑問なんだけどね。