キミの心に届くまで
「ギャハハハ!あんた、そんなのよくやるよねー!バカじゃん!」
「うるさーい!仕方ないでしょ」
下品な笑い声にイライラはどんどん増して行く。
真剣にやってんのに、少しは協力してくれてもいいじゃん。
ついついそんな目で見ていると、アリスさんと思いっきり目が合って。
鋭く睨み付けられる。
「ちょっと大橋さーん!なに睨んでんの?うちらに文句でもあるわけ?その目、超ウケるんだけど!」
勝ち誇ったような顔で笑うアリスさん。
「別に睨んでなんか……。ただ、静かにして欲しいなって思っただけ」
「はぁ?あんた、うちらにそんなこと言っていいと思ってるわけ?」
敵意剥き出しで、嫌われているのはひしひし感じるけど。
せめて今は攻撃的な態度を取るのはやめてほしい。