キミの心に届くまで
すぐに放課後はやって来て、ザッキーと清水と郁都という奇妙なメンバーで図書館に行くことになってしまった。
郁都が図書館に行くと知って、清水は『面白そうだから』という意味不明な理由で行くことを決めたみたい。
マジメに資料探しをする気がないってことは、考えなくてもわかる。
静かにしててくれるとありがたいんだけど、どうだろう。
「大橋さん、聞いてる?」
「え?あ……」
学校から出たところで、図書館へ続く歩道を歩くあたし達。
あたしは自転車だったけど、みんながいるから押しながら歩いていた。
あたしとザッキーが前を歩いて、後ろから清水と郁都がついて来ているっていう図。