キミの心に届くまで
それと同時に激しく後悔した。
繁華街で会った時、あたしは……郁都に向かって、なんて言った?
なんて言って、郁都を怒らせた?
『別にどうなっても良かったのに』って。
『関係ない』って。
そう言ったよね。
ツラさを知ってるから、あたしが傷付くことをわかって怒ってくれたんだよね。
バカだ、あたし。
あの時、郁都がどんな気持ちでいたかも知らずに……。
心の傷口を広げてしまったかもしれない。
ツラさを思い出させたかもしれない。
でも、だからこそ助けてくれた。