キミの心に届くまで
不甲斐なさとか後悔を通り越して、本当に呆れる。
なんてバカだったんだろう。
悔やんでも悔やみきれないことを、あたしはしてしまった。
何度も何度も涙が込み上げて来て、泣いちゃいけないと必死に歯を食いしばった。
「あんたなんか、しょせん小町の身代わりなんだよっ」
通りすがりにアリスさんから浴びせられる暴言にも、今日だけは心に深く突き刺さって消えてくれない。
「あんたがいるから、郁都はいつまでも苦しむんだっ」
容赦なく向けられる言葉は、あたしの心に暗い影を落とし続けた。