キミの心に届くまで


ツラいんだよっ!


寂しいんだよっ!


あたしのことも、ちょっとくらいは心配してよっ!


あたしだって、2人の子どもなのにっ!



大声を張り上げたあたしを、2人は驚きの表情で見つめている。



あたしは言いたいことをグッと堪えて、腕で涙を拭うとその場から逃げ出した。



駆け足で玄関に向かい、靴を履いて家を飛び出す。



もうやだ。


もうやだっ。


もうやだっっ!


何もかもが。


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