キミの心に届くまで


さらには、鋭い目付きで見られてすごく迫力があって背筋が凍る思いをさせられた。



ぶっきらぼうで無愛想で、なんとなく冷たい雰囲気を持つ片桐。


人を寄せ付けなくて怖くも見えるけど、なぜだかすごく悲しげにも見えて。



わざと距離を置こうとしているように感じるというか、一線引いているように見えるというか。



他人に深く踏み込まれるのが嫌なのかな?



『孤独』


そんな言葉がピッタリ当てはまりそうな片桐のその横顔が、いつまでも頭に焼き付いて離れなかった。


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