キミの心に届くまで
気が済むまで唇を堪能した郁都は、必死にそれを受けていたあたしを見て満足そうに笑った。
久しぶりに見る郁都の笑顔にキュンキュンさせられる。
ダメだ。
今日だけで確実に『好き』が大きくなってる。
どんどん大好きになってくよ。
「夜はこんなもんじゃ済まねーからな」
「な、なに言ってんの!バカ」
「なに照れてんだよ?1回見てんだし、同じだろ」
「お、同じじゃないよっ!」
なんでそんなに開き直れるのかが不思議。
郁都には恥ずかしいという感情が欠落してるんじゃないの……?