初恋ドラッグ
「聞きたいー!!聞きたいー!!」




「もう、茜。千歳と十六夜にだって色々有るんだから、やめてあげなよ」




流石、茜の保護者(?)春乃

良いやつだ…



と、言いたいところだが、アタシは春乃の言葉の後半を聞き逃さなかった




「後半、余計だよ!!」




「じゃあ何?何もなかったって言うの?昨日、千歳が十六夜と一緒に帰ったこと、私は知ってるよ?」




「なっ…!?」




ま、まさかとは思ったけど、見られてた!?




「そうなん!?えー、なんで一緒に帰ったん?理由聞かせて!!」




「私も興味あります!!」




こ、コイツらは……




そう、私は昨日、好きな相手、望月十六夜(もちづき いざよい)と一緒に帰ったのだった


だが理由は、なんと……




「「「ゲームをするために一緒に帰ったぁ!?」」」




悪かったな、ゲームごときで一緒に帰ってしまって




「女子力皆無やん…」




「う、うるさい!!」




そ、そりゃ自分でも女子力ないなって思う



しかも、そのゲームが男子向けというね



そのゲーム、面白いんだけどなぁ…
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