おもわせぶりな彼。



ただ、立っている、それだけのことにも疲れるなんて。

自分の体力のなさを痛感せざるを得ない。

私の視界の斜めには、眠気をこらえておなじように揺れる人をとらえている。



誰だっけな……、思い出せない。

どうせ、大した関わりもしたことがないと思うんだけど。


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