おもわせぶりな彼。


「そうなんだ、俺も、看護学校。」

……今時珍しいな。

男の子の看護学生なんて滅多にいないのに。

私のクラスにも男の子はいるものの少なすぎて形見が狭いのか、固まって肩を寄せあってようやく原型を保っているような状態だ。

「大変でしょう、女ばかりいて。」

かわいそうに、私が逆なら絶対にいやだ。


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