おもわせぶりな彼。




話してみたいんだけど、なに。


「……、ガッコウいってきます、葵さんの嫌いな世界へ。」


「あ、そうだね。  いってらっしゃい。きをつけて、ね。」

私よりひとつ前の駅で降りていく、らしい。

覚醒しない頭で最寄りにあった、看護学校を思い出してみる。



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