おもわせぶりな彼。




うーん、全然思い出せない。

それもそうか。わたし、自分の看護学校の名前をきちんと、覚えていないような人だし。





じゃあ、と。右手を小さくふると、

「また、ね。葵さん。」


また、とこちらも言う前に笑顔でホームに降りていった。



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