おもわせぶりな彼。





車内で駅名を告げるアナウンスと、音楽が流れ、どっと、人の群れが溢れだす。

私も、その群れに紛れてドアを跨ぐ。



と、彼も同じようにして駅と列車の間の隙間をきれいに跨いでいた。


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