bizarre love triangle
優衣は両手を振り上げて、目を血走り、
ちょっぴりよだれも出ていた。

「浩君、もう時間だから学校に行って
練習しよう」

ベンチから恵美が立つと、優衣は目に
涙を浮かべて浩の前に立ちはだかった。

「分かった、分かったわよ。

その滅茶苦茶な案に乗るわ。

じゃあ、こうしましょう。

一週間ずつ交代で浩君に会う権利が
あることにする。

学校では浩君に普通に接する。いい?」

優衣は髪の毛が怒りで逆立った状態で、
恵美に言い放った。

恵美は落ち着いて頷いた。
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