bizarre love triangle
「いいわよ。
で、どっちが先に彼女になるの?」

「じゃんけんで決めるわ。

勝った方が今日から一週間の間は
浩君の彼女よ!

それからは一週間交代で彼女の権利が
発生する。

これでどう?」

「いいわよ」

優衣は右手を高く上げて構えて、恵美
は普通に右手を出すと優衣がおつゆを
飛ばしながら叫んだ。

「じゃーんけーん、ポン!」

優衣がグーで、恵美がパー。

優衣は崩れ落ちた。

恵美は表情を変えずにベンチの上に
置いてある鞄を持つと

「浩君、行こう」

と健に促した。

優衣は目に涙を浮かべてしゃがんだ
ままの状態で怒鳴った。
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