bizarre love triangle
「今、遅出ししたでしょー!

やり直しー!」

それまでずっと耳を覆っていた
健がようやくしゃべった。

「優衣、今のは同時だったよ。

じゃあ、練習に行ってくるから」

「あーん。何もかもおかしい!」

優衣は泣き叫ぶ中、浩と恵美は公園を
後にした。

恵美は周囲に生徒がいないことを確認
してからそっと浩と手を繋いだ。

「優衣ちゃんのかわいいとこ好きに
なったんでしょ。

じゃあ、私の場合って・・・」

恵美は浩の顔を興味津々に覗き込んだ。

浩はその顔を見つめ返すことが出来ず
に真っ直ぐ前を見て答えた。

「くだらんことを質問があるなら、
一つでも多くの毒矢を作るのじゃ。

敵を全て滅ぼしてから、そなたの今の
質問にもエクセルの操作方法でも
なんでも全て答えてしんぜよう」

「真面目に答えて欲しい!」


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