bizarre love triangle
「いやあ、でっかいテレビだねー。

これを運んだ業者の人は絶対、椎間板を
やられて寝たきりの状態だろうねえ。

罪なテレビジョンだ」

「・・・」

「そう言えば今、なんか言おうとしな
かった、俺に。そんな表情だったから」

浩は適当に言うと当たっていたらしく
恵美は口を開いた。

「今、優衣ちゃんとメールしてなかった?

なんか笑ってたから、そう思ったんだけど」

浩は携帯を恵美に渡した。

「いいの、見て」

「どうぞ」

恵美はメールを読むと笑った。

「浩君って基本的に誰に対しても同じ
接し方なんだね」

「あっしは単純なものでこれしか出来
ない不器用で不細工で不恰好な野郎で
ございます」

「私もっと前から浩君と仲良くしてれ
ば良かったなあ。

損しちゃった」

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