bizarre love triangle
アイス
マンションを出て寮に戻ると、
午後八時であった。

浩は恵美の積極的な行動が怖くなった
自分が情けなかったが、今は優衣の所
に早く戻ることを優先させた。

寮の玄関を鍵を使って開けて中に入る
と廊下に優衣が学校ジャージを来て、
右手にフライパンを持って立っていた。

「なんだその格好。昭和のホームドラマ
にもないスタイルするなよ」

「だって誰が入ってくるか分からない
しさあ。

怖くてずっとここで待ってたんだぞー」

「だから、これでも早く帰ってきたんだ
よ。」

浩は優衣の頭を撫でた。

「よーし、坊主、いい子だ。

ご褒美に後で往復びんたを食らわして
やるからな、待ってろよ」

「キャー、怖いおじさんが来たよー」



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