bizarre love triangle
「お前の得意の万引きでも
置き引きでも不正会計処理でも
不発弾処理でもなんでも
やってなんとかしろよ」

「そんなことするかー!」

優衣は走って食堂に行って冷蔵庫から
アイスクリームを二個取り出すと部屋
に戻ってきた。

浩は優衣の全身からかなり強く出ている
『構って欲しい』オーラを感じて苦笑い
をしてソファーに座ると、優衣は浩の隣
に座った。

優衣は何かを決心したかのような表情
で浩を見た。

「アイスを食べさせてあげるね。

『あーん』って。ほら」

浩は突然のことで赤面した。それを見
た優衣も自分の発言に照れてしまった。

浩が優衣から少し体を遠ざけて言った。

「入れただろう。

あの米軍でさえ使用をためらった
科学薬品を!」

「入れない!」

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