bizarre love triangle
「さっきからなんかそんな気がしたのよ。

お似合いだものね、二人って。

うちの恵美も彼氏を作れって
言ってんだけどねー」

浩と優衣は無言で頭を下げると、
マンションを後にした。

優衣は外に出るとすぐに浩の腕に自分の腕
を回した。

「ああ、楽しかったー。ねー浩君!」

「何言ってんだよ。昨日まであんだけ
全面否定してたくせに」

「良子お母さんって、いい人よねー。

私達の関係を一発で見抜くなんて。

さすが大人の女性は鋭いわねー」

優衣は照れながら、浩に体重を預けながら
歩いた。
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