bizarre love triangle
「私、これであの人に勝っちゃったかなあ。

いっそのこと学校でみんなの前で交際宣言
しちゃうかな?

どうする?浩君」

優衣は自分が一番かわいいと思う表情
で浩の顔を覗き込んだ。

「だから、俺は選べないんだよ」

「もう!いいかげん、私に決めてー。

料理はあの人の方がいいかもしんないけど、
他は全部、私の方が上でしょう」

優衣は浩の腕をぐりんぐりん引っ張り
まわした。

浩は優衣に腕をそのままぐりんぐりん
させたまま寮まで帰った。
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