bizarre love triangle
機 内
決勝の前日である土曜日。

新千歳空港に二年一組の担任の和田と
生徒達が浩と恵美を見送りに集合していた。

行きかう搭乗客の中で和田が浩と恵美に
握手をした。

「緊張すると思うけど、精一杯頑張って
来いよ」

浩は和田を見つめて答えた。

「はい。先生も向こうに着いたら、
手紙下さいね」

「お前が向こうに行くんだよ、お前が。

小橋、お前だけが頼りだからこいつの
こと頼むぞ」

恵美は笑顔で頷いた。


< 143 / 215 >

この作品をシェア

pagetop