bizarre love triangle
「はい。
こいつのことなら任して下さい」

「小橋、こいつと一緒にいるようになって
変わってしまったのか。

前のお前に戻ってくれ」

浩は和田に右の小指を立てて言った。

「仕方ないですよ、先生。

こいつ、俺のこれっすから」

和田は力のかぎり浩の両耳を引っ張った。

「小橋が汚れるようなことを言うな。

明日の決勝が終わるとまたお前と小橋
はただのクラスメートに戻るんだよ」

「はい。ご主人様のおっしゃるとおり
でございます」

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