bizarre love triangle
恵美は意地悪そうに笑うと、浩の顔
ぎりぎり迄近づいた。

浩はぞくっとして恵美を直視出来ずに
前の座席の背もたれを凝視した。

「そのことだけど、さっき叔母さんに
『夕方に行くから』って、
電話したんだ。

だから、夕方まで浩君と一緒だよ」

「あれっ、お母さんも来るんでしょ」

「お母さんは明日」

「そう。じゃあ、何しましょう」

「私、汗かいちゃったからシャワーでも
浴びたいなあ。

浩君のホテルの部屋で」

「えー!」

浩は恵美から少し体を離して恵美を見た。
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