bizarre love triangle
「嘘、嘘。そんなことしないわよ」

「・・・」

恵美の本音かと思って、恵美を見つめ
続けたが恵美が笑い出したので浩も笑顔
になった。

「そんなことするわけないでしょう。

冗談よ、冗談」

「だよねえ。びっくりしたー。

こんなにびっくりしたのは洗濯した
インナーを日向に干してしまったことに
家に帰ってから気付いて以来だよ」

「・・・今の分かりにくいね」

「俺もそう思う」

恵美は笑ってからまた前後の座席に乗客
がいないことを確認すると、浩の唇を
奪った。

「・・・」

恵美はゆっくりと浩の唇から離れると
口を開いた。


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