bizarre love triangle

「好き」

浩の心臓の鼓動が機内の乗客全員に
聞こえそうな程高鳴っていた。

（キス・・・しちゃった、恵美ちゃんと。

正確には『キスされた』のか・・・）

恵美もまた自分の大胆な行動に
驚いていた。

（キスしちゃった。今、物凄くしたく
なっちゃって、しちゃった。

浩君も驚いているみたいけど、
怒ってないよね？）

浩は恵美に見つめられて焦った。

（何か言わなきゃ、この気まずい雰囲気
を変えなきゃ・・・）

「では、ご唱和お願いします」

「うん」