bizarre love triangle
あわよくばこの二つのグループがこけて
優勝するかもしれないと習っている他の
グループも緊張しているように見えたが
三位狙いの浩は前回の地区予選の方が
緊張感があったような気がしていたので、
周囲の状況をよく観察出来た。

「それでは、皆さん宜しくお願いします」

スタッフの声で、出場者達が立ち上がる
と控え室からステージへと向った。

掛け声や気合の叫び声を上げるグループ
が多い中、『ワルトハイム』の二人は目
が合うと苦笑いをしてから廊下を進んだ。
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