bizarre love triangle
またホールが沸いた。

浩も苦笑いして恵美を見た。

どうやら恵美もまた緊張していない
ように見えた。

恵美がキーボードの前に立ち準備をした。

他の女性出場者は濃いメークをしていた
が恵美はほとんど化粧をしていなかった。

勿論、どのメンバーよりも恵美の方が
ルックスが良いと浩は思っていた。

そして今日は圧倒的なオーラを出して
いる恵美に浩は一層想いが強くなった。

「それではエントリーナンバー1番。

『ワルトハイム』で『選べない』です」

ホール内にポールモーリアの曲が流れる
と同時にリズムも入った。

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