bizarre love triangle
「気にしないで。全く気にしないで。

これで人生が終わりでもないしさあ。

元々我々、三位狙いでしょ。

そんなにショックを受けることないよ」

恵美は泣きながら顔を上げたので浩は
尋ねた。

「恵美ちゃん。聞くけど、ひょっとしたら
客席から赤い光線が見えなかったかな?」

恵美は涙を拭ってから

「うん、見えた。それなの。

最初、それは照明だと思ったの。

そしたら次の瞬間、私の目に入ったら
、眩しくて・・・弾き間違えてたの。

浩君も見えたの?」

「うん。一緒に言いに行こう」

浩は恵美と一緒にスタッフを見つけると、
そのことを告げた。

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