bizarre love triangle
客席の後方では『ワルトハイム』と
書かれたボードを持った人が何人か
いることが分かった。
思わず浩は笑顔になった。自分達を応援
してくれる人も中にはいることを知った
だけでも良かったのかもしれない。
そしてその左に視線を移した瞬間だった。
赤い光線の犯人が分かった。
そいつはプラカードを掲げていたのだ。
『カラオケは失格だ!』
(あいつだ!)
地区予選で浩を罵った少年が同じ
プラカードを左手で持ち、右手で中指を
立てているではないか。
(あいつが、赤い光線を恵美ちゃんに
当ててミスを誘ったんだ。
許さねー。絶対、許さねー)
浩は袖を見て、再度スタッフに目で
知らせた。
ナショナルの高橋は審査員に総評を
聞いていた。
書かれたボードを持った人が何人か
いることが分かった。
思わず浩は笑顔になった。自分達を応援
してくれる人も中にはいることを知った
だけでも良かったのかもしれない。
そしてその左に視線を移した瞬間だった。
赤い光線の犯人が分かった。
そいつはプラカードを掲げていたのだ。
『カラオケは失格だ!』
(あいつだ!)
地区予選で浩を罵った少年が同じ
プラカードを左手で持ち、右手で中指を
立てているではないか。
(あいつが、赤い光線を恵美ちゃんに
当ててミスを誘ったんだ。
許さねー。絶対、許さねー)
浩は袖を見て、再度スタッフに目で
知らせた。
ナショナルの高橋は審査員に総評を
聞いていた。