bizarre love triangle
通路の二十メートル程先に恵美の母親
の良子が立って浩に会釈をしていた。

浩も頭を下げてから

「お母さんも一緒に帰るんでしょ?

一緒に帰ろうよ」

「その・・・私、一緒に帰らなく
なっちゃたの」

「ああ、もう一晩東京でお母さんと
泊まるってこと?」

「違うの。浩君が警察の人と話しをして
いる時に、お母さんが私の所に来たの。

お父さんと一緒に・・・」

浩は驚いて良子を見ると、良子の隣に
見慣れない中年男性が寄り添っていた。

恵美は苦悩の表情で説明した。
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