bizarre love triangle
寮に戻り夕食の後、優衣は自分の部屋に
戻ろうとする浩に告げた。

「当たり前のことだけど、私は浩君に
札幌に残って欲しい。

大阪なんて行って欲しくない。

だって、私・・・私、浩君のいない生活
なんて考えられないもん」

優衣はそう言うと、泣き出しそう顔で
食堂を出ると自分の部屋に飛び込んで
いった。

浩は何も言えずに自分の部屋に戻った。

(俺はこっちに残るべきか?

嫌、どっちが本当に好きなんだろうか?

優衣か?恵美か?)

浩は窓を開けると、星空を見つめて考え
続けた。
< 191 / 215 >

この作品をシェア

pagetop