bizarre love triangle
浩は頷いた。

そして浩は顔を上げて恵美の顔を見た。

「恵美ちゃん。僕は・・・」

その先は口を開くことが出来なかった。

浩は言葉にならずに涙を流していた。

俯くと涙が机の上にこぼれた。

これまでのコンテストの為の練習や、
初めてキスをしたこと、そして普段は
大人びた表情ながらも笑顔になると子供
のような表情になることが浩の脳裏を
駆け巡った。

だから、浩はその先が言えなかった。

浩の隣の女子がそれを見てもらい泣き
をして拍手をし始めた。

その拍手は周りに移り、クラス全員が
拍手を送った。

恵美も泣いていた。

和田も涙を堪えなかった。
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