bizarre love triangle
優衣も泣きながら、浩の選んだ結果を
知ることとなった。

浩が席に着いて、拍手がようやく納まると
恵美は笑顔で涙を拭きながら口を開いた。

「分かりました。

楽しい思い出をありがとうございました。

お元気で、さようなら」

クラス委員長が花束を恵美に渡すと、
もう一度大きな拍手が教室を覆った。

恵美は深く頭を下げてから教室を後
にした。

浩はその後ろ姿を追うことはなかった。

浩は優衣を選んだのだ。

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