bizarre love triangle
「夏休み中見たかったけど、浩君ずっと
練習中だったでしょう。

だから今までずっと借りなかったの。

ホラー映画って一人で見れないでしょ。

だから今日帰りに急いで寄って借りて
きたの」

「風紀上良くないやつを?」

「借りない!私は女の子よ!

浩君じゃあ、あるまいし・・・」

「俺も借りれないよ、高校生だし」

「そっか」

「俺、こえー映画って苦手だからさー」

浩はそう言うと体育座りをする優衣の横
にぴったりと寄り添って座った。

「ちょっと・・・近くない?」

優衣は焦りながら言うと浩が言った。

「優衣って、甘い香りがするね」

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