bizarre love triangle
優衣はその文面に自分への気遣いと
若干残っている浩への想いを感じて
少し複雑な気分になったが、
今は自分が浩の彼女であることを
認識すると心が明るくなった。

浩が寄ってきた。

「葉書に毒でも塗ってたか?」

「そんなことする人じゃないでしょ」

「そうだっけ?もう俺忘れちゃった」

「うわあ、酷い人」

そこで玄関が開く音が二人に聞こえた。

「今度は小包じゃないの?」

優衣がそう言ってから二人は玄関へと
進んだ。

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