bizarre love triangle
「美しが丘高校の美人保険医の
マドモワゼル浩です」

「何言ってんのよ。ごめんなさい。

同級生の吉村浩君です。

普通の、本当に普通の高校生です」

「あの・・・」

それまで沈黙を保っていた涼子が
目を輝かせながら、浩を見つめた。

「あの・・・ひょっとして・・・
『ワルトハイム』のボーカルで
リーダーの浩さんですか?」

「まあ、そんか感じかな・・・」

「キャー!」

浩と優衣が同時に耳を押さえる程
の大ボリュームで涼子が
悲鳴をあげた。

< 212 / 215 >

この作品をシェア

pagetop