bizarre love triangle
「私、私・・・大ファンなんです。

お姉ちゃんも大ファンなんですよ

テレビ見てました。

『ワルトハイム』が優勝だって、
私の周りではみんな言ってます。

あの・・・
握手してもらっていいでしょうか?」

「はい。握手でも、顎への
飛び膝蹴りでもなんでもしますよ」

みなせと涼子は浩に涙目で
握手を迫った。

涼子は握手をしたまま言った。

「お姉ちゃん。

ここに住む運命だったんだよ。

涼子、もう死んでもいい・・・」

優衣は事態がなんとなくまずい方向へ
進んでいるような気がしたので、
みなせと涼子に言った。
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