bizarre love triangle
優衣も驚きと喜びの気持ちで
一杯であった。

まだ浩と会話があった頃、
『打ち込みをやってるから、
今度何かあった時に聞かせてやるよ』
と言われたことを思い出した。

仲が良ければ、優衣は市民会館に
絶対に応援に行っていたはずだと
思うと、心が苦しくなってきた。

(私が自転車に乗っている時に浩君は
そんなすごいことをしていたんだ)

優衣はまたあの失言の大きさに
落ち込んでいった。

「でも、残念だよなあ。

もう少しで決勝に行けたんだろ?」

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