bizarre love triangle
また大きな拍手が浩を包み込んだ。

すると浩は申し訳なさそうに口を
開いた。

「それでですね。

僕は打ち込みなんで、一人で活動して
いるもんで、事務局の方から
『メンバーにキーボードを入れろ』と
言われたんです。

それでないと、『出場は認めない』と、
そして『今週中にメンバーを増やすか、
出場を辞退するかを連絡しろ』と
言われましてですね。

今週中に都合良くキーボードの人間
なんか見つかる訳がないので、
明日にでも断りの電話をしようかと
考えているところです」

「えっー?!」

クラス全員が驚きの声を上げた。
< 39 / 215 >

この作品をシェア

pagetop