bizarre love triangle
「えっ、私?」

一番前の席にいる恵美は席に
座ったまま自分の顔に指をさした。

和田は恵美のそばに立った。

「小橋、お前弾けるのか?」

「はい・・・弾けますけど・・・」

「よし、決まった。

吉村、メンバー決まったぞ。

これで心置きなく練習出来るな。

俺は音楽の田村先生に音楽室貸して
くれるようにお願いしてくるからよ。

ほら、吉村立って。

小橋に『これから宜しくお願いします』
って、言え」

浩は立つと恵美の方を見て笑顔で
頭を下げた。

「小橋さん、不束者ですが
宜しくお願いします。」
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