bizarre love triangle
「小橋さん、あのさあ、和田先生が
昨日無理に小橋さんに頼んだけど、
小橋さんも学校終わってからやること
あるでしょ?

そっち優先していいよ。

本当に無理しなくていいから。

他人に迷惑かけてまで出たくないから」

『他人』という言葉は恵美を
悲しくさせた。

恵美は決心したように一歩浩に
近づいた。

「私、見たんです。

市民会館で歌い、踊る吉村君を」
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