bizarre love triangle
浩は目の前で熱く語る恵美に圧倒
された。

「じゃあ、協力お願いします。

でも俺の音聞いて気に入るなんて
小橋さんってちょっと変わった感性
をしてたりして」

初めて恵美の顔を正面からじっくり
見て会話をした浩は恵美の垂れ目が
すごくかわいいことに気が付いた。

少しお姉さんのように思っていた恵美
が実は自分となんら変わりのない高校
二年生ということにも気が付いた。

そして自分の演奏を会場で見て感激し
てくれた恵美に浩はうれしくなった。

こんな女の子と付き合えたらなあっと
一瞬思ったが、それはありえないと
打ち消して、機材に電源を入れた。
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