bizarre love triangle
交際が始まって一週間後の放課後。

優衣は正面玄関の前で佐々木を
待っていた。

佐々木はサッカー部の部員達と一緒に
学校を出てきた。

「優衣、帰ろうぜ」

先週までは『優衣ちゃん』と佐々木に
呼ばれていた優衣は少し戸惑いを
覚えたが、笑顔で頷くことにした。

優衣が一歩前へ歩き出した時であった。

佐々木が優衣の左に立つと右手を
伸ばして優衣の肩に腕を回したのだ。
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