bizarre love triangle
「えっー?本当に?

えっー、どういうこと?」

浩は身を乗り出して聞いた。

次に母が口を開いた。

「母さんもびっくりしたの。
お父さん、お昼に電話して来て
そのこと言うから、
それで取り合えず
まず考えなきゃならないのが、
お前のことなんだけど」

浩は立ち上がった。

「俺、転校するの嫌だよ。二年生だし、
札幌から大阪なんか遠くて嫌だよ。

向こう、夏暑いし」

実に子供らしい意見で浩は抵抗をした。

「それに俺、今決勝に出る為に
練習してんだよ、このブロックの代表だよ、
俺。

引越しなんかしたら、出れねーじゃん」

口を尖らして反抗する浩に母は言った。

「聞きなさい、浩・・・」

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