bizarre love triangle
「引越しちゃうの、浩君?」

「まあ、そうだけど・・・。

さっきの聞こえた?」

優衣は涙を堪えずに自分の思いを
告げた。

「なんで、なんでそんな意地悪するの、
私に。ひどい。

私が謝る前にいなくなるなんて。

音楽の練習だってまだほとんど
していないんでしょ?

私が怒らせたから?

謝るから、私、ちゃんと謝るから
どこにも行かないで。

去年、浩君にひどいこと言ってしまい
傷つけてしまって本当にごめんなさい。

申し訳ありませんでした。

あれは冗談で言ったことなの。

愛子を笑わそうとして、心にもないこと
を言ってしまったの。

そしたら、浩君が教室に戻ってきて
しまって・・・」
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