bizarre love triangle
優衣は涙で声を詰まらせながら、
続けた。

「あれ以来、ずっとずっと浩君に
謝りたかった。

学校もおもしろくなくなった。

いつも頭の片隅のあのことがあって、
毎日が嫌だったの。

本当にごめんなさい。

これが最後なら、言うね。

私、私、ずっと浩君のことが・・・」

浩は慌ててそこで止めた。

「あ、あの東さん、俺確かに引っ越す
けど、転校はしないんだ。

転校はしなくて、下宿的な所を借りて
そこに住むことになったんだ。

両親だけが大阪に行くことなって、
俺は取り合えず高校卒業迄ここ札幌に
残ることになったんだ。

驚かすような変なこと言って、ごめんね」
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