bizarre love triangle
優衣が立ち上がった。

「先生、違うんです。

先生、私が・・・」

「聞け、吉村!こういう状態でも東は
お前を庇おうとしている。

お前は、いい奴だと思っていたけど、
違うのか!

決勝に出る人間は人を見下しても
いいのか?違うだろう。よし、立て」

倒れた机の上で、倒れて右の頬を
押さえている浩を和田は引っ張り
起こした。

「ほら、吉村。東と握手して仲直り
しろ。東、お前もこっち来い」

浩と優衣は腑に落ちない顔で、
お互い歩み寄った。

「東、吉村はちょっとだけ調子に
乗ってしまったんだ。

許してやってくれ。よし、二人とも
握手だ」

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